AI半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)が最新の決算を発表しました。
今回発表されたのは、2027会計年度第2四半期(2026年5~7月期)の決算です。
結論からいうと、売上高は前年同期から約2倍となる962億2100万ドル、純利益も前年同期比126%増となり、AI向け半導体を中心に非常に強い成長が続いています。
決算発表後にはNVIDIA株も大きく上昇しました。
まず主な数字をまとめると、以下の通りです。
| 項目 | 2027年度Q2 | 前年同期比 |
| 売上高 | 962億2100万ドル | +106% |
| データセンター売上高 | 890億ドル | +117% |
| 営業利益 | 637億3400万ドル | +124% |
| 純利益 | 596億8800万ドル | +126% |
| 1株利益(GAAP) | 2.46ドル | +128% |
NVIDIAの公式決算資料でも、売上高が前年同期から106%増加したことが発表されています。
NVIDIA公式「2027年度第2四半期決算」
この記事では、エヌビディアの2026年8月発表の決算はどうだったのか、なぜ株価が上昇したのか、今後の見通しはどうなっているのかをわかりやすくまとめます。
※本記事は企業の決算内容を紹介するもので、特定の株式の購入・売却を推奨するものではありません。
エヌビディアの決算発表はいつだった?
NVIDIAは米国時間の2026年8月26日、2027会計年度第2四半期の決算を発表しました。
対象となっているのは、2026年7月26日までの四半期です。
「2027年度」と書かれているため少し分かりにくいですが、NVIDIAの会計年度による呼び方であり、2026年に発表された最新決算です。
決算説明会も同日、米国太平洋時間午後2時から開催されました。
エヌビディアの売上高は962億ドルで前年同期比106%増
今回の決算で最も目立つのが、売上高の伸びです。
NVIDIAの第2四半期売上高は、
962億2100万ドル
でした。
前年同期は467億4300万ドルだったため、前年同期比106%増です。
つまり、わずか1年間で売上規模が約2倍になっています。
前四半期の816億1500万ドルと比べても18%増加しました。
世界的な生成AI開発競争によって、NVIDIAのGPUを中心としたAI向け計算基盤への需要が引き続き拡大していることが大きな要因です。
純利益は596億ドルで前年同期の2倍以上
利益も大きく増えています。
GAAPベースの純利益は、
596億8800万ドル
でした。
前年同期の264億2200万ドルから126%増となっています。
営業利益も前年同期比124%増の637億3400万ドル。
売上だけでなく利益も急拡大しているのが今回の決算の特徴です。
1株あたり利益(EPS)は2.46ドルで、前年同期の1.08ドルから128%増加しました。
AI向けデータセンター事業だけで890億ドル
NVIDIAの成長を支えているのが、AI向けGPUなどを含むデータセンター事業です。
第2四半期のデータセンター売上高は、
890億ドル
でした。
前年同期比では117%増。
前四半期と比較しても18%増えています。
NVIDIA全体の売上高が962億ドルなので、現在では売上の大半をデータセンター関連が占めていることになります。
ChatGPTなどの生成AIサービスだけでなく、AIモデルを開発する企業、クラウド事業者、各国政府、企業のAI導入などによって大規模な計算能力への需要が増え続けています。
次世代GPU「Vera Rubin」も本格生産へ
NVIDIAは今回の決算で、次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」についても言及しています。
Vera Rubinは現在、本格的な生産拡大段階に入っています。
NVIDIAによると、
- Google Cloud
- Microsoft Azure
- Oracle Cloud Infrastructure
- CoreWeave
- Nebius
などのパートナーでVera Rubinのラックシステムが稼働し始めています。
NVIDIA公式決算資料でVera Rubinの進捗を見る
AI半導体市場では現在主力となっている製品だけではなく、次世代製品への切り替えがスムーズに進むかどうかも今後の成長を見る上で重要になります。
エヌビディア株はなぜ上がった?
決算発表後、NVIDIA株は大きく上昇しました。
8月27日の米国市場では、NVIDIA株は8.7%上昇しています。
Reutersによると、今回特に投資家から好感されたのが、
現在の好決算だけでなく、AI需要が今後も続くという強い見通し
でした。
主なポイントは次の3つです。
売上高が前年同期から約2倍
まず、962億ドルという非常に大きな売上規模にもかかわらず、前年同期比106%という成長率を維持しています。
巨大企業になれば通常は成長率が鈍化しやすいため、この成長ペース自体が注目されました。
AI向けデータセンター需要が引き続き強い
「AI投資はいずれ減速するのではないか」という懸念が市場にはありました。
しかし今回、データセンター売上高は前年同期比117%増。
NVIDIAの数字を見る限りでは、少なくとも現時点でAI向けインフラ投資が大きく失速している様子はありません。
次の四半期も売上1080億ドルを予想
NVIDIAは2027会計年度第3四半期について、
売上高1080億ドル ±2%
を予想しています。
現在の962億ドルからさらに増収する見通しです。
しかも、この予想には中国向けデータセンター用コンピューティング製品の売上を織り込んでいません。
それでも売上高1000億ドルを超える予想を提示したことが、今後のAI需要に対する強い見方につながっています。
NVIDIAの第3四半期見通しは?
NVIDIAが発表した次の四半期の見通しは以下の通りです。
| 項目 | 2027年度Q3予想 |
| 売上高 | 1080億ドル ±2% |
| GAAP粗利益率 | 74.0% ±0.5ポイント |
| 非GAAP粗利益率 | 74.0% ±0.5ポイント |
| GAAP営業費用 | 約92億ドル |
| 非GAAP営業費用 | 約90億ドル |
特に重要なのは売上高です。
現在の四半期売上高962億ドルから、次の四半期には1080億ドル規模まで拡大する見込みとなっています。
NVIDIA自身もAIインフラの構築について非常に強い需要が続いているとの見方を示しています。
中国市場はどうなっている?
一方で、NVIDIAにリスクがないわけではありません。
特に大きいのが中国市場です。
米国政府による先端半導体の輸出規制によって、NVIDIAは中国向けに最新AI半導体を自由に販売できない状況が続いています。
そのため今回の第3四半期売上予想でも、中国向けデータセンター・コンピューティング売上を想定していないと明記されています。
それでも1080億ドルの売上高を見込んでいるため、中国以外でのAI需要が非常に大きくなっていることが分かります。
NVIDIAの決算が注目される理由
NVIDIAの決算は、現在では一企業の業績というだけでなく、世界のAI投資が本当に成長し続けているのかを見る指標の一つになっています。
NVIDIAのGPUは、
- OpenAIなどのAI企業
- Microsoft
- Amazon
- Meta
- クラウド事業者
- 各国のAIインフラ
- 自動運転
- ロボット
など、さまざまな分野で利用されています。
そのためNVIDIAの売上が伸び続けているということは、世界中でAI用の計算インフラへの投資が続いていることを示す材料にもなります。
Reutersによると、今回のNVIDIA決算を受け、半導体関連銘柄にも買いが広がりました。
エヌビディア決算についてよくある疑問
エヌビディアの最新決算はいつ発表された?
米国時間2026年8月26日に、2027会計年度第2四半期決算が発表されました。
売上高はいくらだった?
962億2100万ドルです。前年同期比106%増でした。
純利益はいくら?
GAAPベースで596億8800万ドルです。前年同期比126%増となりました。
データセンター売上高はいくら?
890億ドルで、前年同期比117%増です。
次の四半期の売上予想はいくら?
1080億ドル、上下2%の範囲を見込んでいます。
エヌビディア株はなぜ上がった?
売上・利益の大幅増加に加え、AI需要が今後も続くとの見通しや、次四半期に1080億ドルの売上高を予想したことなどが投資家から好感されたとみられます。
まとめ|NVIDIAは売上962億ドル、AI需要の強さが続く
今回のエヌビディア決算をまとめると、
- 売上高962億2100万ドル
- 前年同期比106%増
- 純利益596億8800万ドル
- 純利益は前年同期比126%増
- データセンター売上高890億ドル
- データセンターは前年同期比117%増
- 次四半期売上高は1080億ドルを予想
- 決算後にNVIDIA株は大きく上昇
という内容でした。
特に注目されるのは、すでに巨大な売上規模となっているNVIDIAが、なお前年同期比2倍前後の成長を続けている点です。
今後は次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」の普及や、世界的なAIインフラ投資がどこまで続くのかがポイントになりそうです。
最新の正式な業績については、NVIDIAのInvestor Relationsで確認できます。
NVIDIA Investor Relations公式サイト
※本記事の情報は2026年8月28日時点のものです。株価など市場情報は変動します。本記事は投資判断を推奨するものではありません。

